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      その6  “カビ”付きコルクのワインは良いワイン?

前回のつづきです。

「つまり、ワインを飲もうとした時に見られるコルクのカビは、そのワインが
良い環境で良い状態で熟成した、良いワインだという『証』なんですねえ〜。」

ということでしたが、じゃあどんなカビでも大歓迎なのでしょうか。
カビと言えば、湿気と同じく思い浮かぶのは、ジメジメした“暑さ”ですよね。
カビが生えるのは涼しく湿ったワインセラーの中だけではありません。
むしろ蒸し暑いところだと、もっと生き生きしてません?

つまりワインのコルクのカビは蔵元のセラーの中でのもの、ではなく、
蔵元からお手元に届くまでの間に、あるいはお手元に届いてから、
ワインを開けるまでの間に発生したものである可能性もあるわけです。

その場合でも理想的な保存状態のなかで発生したカビであることもありえます。
輸入業者の定温倉庫の中とか酒屋さんのワインセラーの中で発生したカビかも
しれません。
でもその逆もありえるわけです。それらの保存場所がサウナみたいな所だった
かもしれないのです。

ワインは20度以上の温度の中に長期間置かれると著しく劣化します。
つまり、問題はカビよりも、ワインが置かれていた環境なんです。
蔵元からのものではないカビが付着しているということは、蔵元以外のどこかに
長期間置かれていたということになります。
そこの環境はどんなものだったのか・・・・・そのことが気になってしまうのが、
この「カビ」付きコルクのワインなんです。

さて、それでは蔵元のカビとその後のカビの違いですが、蔵元のカビはコルクと
瓶の口にしっかりとこびりついている「黒カビ」です。古そうで地味なカビです。
一方その後のカビ、特に暖かい所で発生したと思われる、ワインの劣化を疑わ
せるカビは、白かったり紫だったり、ちょっとふわふわしてたり、コルクとキャップ
シールの間に分厚く密集していたり、・・・・・そんな新しそうな、ハデなカビは
ちょっと怪しいです。

そんなカビは自宅でも簡単に育てられますので自宅で長期間保管される場合は
お気を付け下さい。でも何度も申しますように、カビそのものが悪いということでは
なく、そんなカビが育つような暖かい環境が、ワインの保存にとって問題があると
いうことですので、お間違えのないように。

長くなりますので今回はこのへんで終わりますが、実はカビそのものがワインに
影響する場合もあります。その点につきましてはまた次回。
                                         kuni                
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